コクヨ株式会社

経営企画本部 イノベーションセンター OPEN LAB. グループリーダー

嶋倉 幸平様

 

――自己紹介・会社紹介をお願いいたします。

コクヨ株式会社のイノベーションセンターに所属している嶋倉と申します。

弊社は文房具やオフィス家具を扱っている会社でして、来年で創業120年になります。

私自身はイノベーションセンターという新規事業を担っている部署のOPEN LAB.というグループでマネージャーをしています。OPEN LAB.では、『実験カルチャー』という「失敗するかもしれない」と不安を抱えるのではなく、まずやってみるというコクヨの文化を大切に、様々な企業の皆様と企業横断型の実証実験を行っています。

OPEN LAB.:https://www.kokuyo.co.jp/openlab/

 

――御社が1on1ミーティングに取り組む背景を教えてください。

弊社は2023年に「マネジメント改革」をテーマに据えて、労働の質、社内コミュニケーションの質を向上させるための取り組みを開始いたしました。取り組みを進めるにあたり、人事から一方的にルール遵守を伝達するのではなく社員自らがポジティブにアクション出来る仕組みにしたいと思い、注目したのが「1on1ミーティング」です。

「1on1ミーティング」を通して、上司部下の関係性向上、部下の成長促進、キャリア開発ができればと思い導入しました。

 

――KizunaNaviを使用する前に嶋倉様が感じていた1on1ミーティングの課題はありますか?

正直なところ私の部署では1on1ミーティングをほとんど実施できていない状況でした。周りの部署を見ていて1on1ミーティングの必要性は感じていたものの、部下とどのような話をしたらよいか、どのような進め方をしたらよいかが心配で苦手意識がありましたね。

 

―― KizunaNavi導入に至った決め手を教えてください。

「部下から事前に話す内容を共有してもらえる機能」や「進め方のアドバイスがもらえる機能」に魅力を感じ導入しました。1on1ミーティングの経験が少なくてもシステム上のやり方に沿うだけで効果的な面談ができるとのことで安心感がありました。

 

―― KizunaNaviを使用する中で特に役立った機能はありますか?

1on1ミーティング後に届く「フィードバック」が面白かったです!

面談が終了してから1分程度で届くので、すぐに振り返りができて便利でした。KizunaNaviを初めて使用した後にフィードバックを見てみると笑顔やうなずきが想像以上に少ないことが分かりました。更に衝撃だったのが話者比率でして、傾聴が大事ということは分かっていたのですが、結果を見ると私が7割以上話していたんです。次の面談では発話量を意識してみようと思い実施したところ、6割に減らすことができました。傾聴を意識した1on1ミーティングの方法がつかめてきたので、今は発話量を5割以下にできるように心がけています。フィードバックを通して自分自身の変化が客観的に見られるのはとても面白いと感じています。

 

 

 

―― KizunaNaviを導入したことで組織にどのような変化がありましたか?

1on1ミーティングを前向きに取り組むことができるようになり、メンバーの主体性や上司部下の関係性が向上したのを感じました!

実際にKizunaNaviの導入前後でアンケート調査を行い効果の検証をしたところ、対象部門の約9割の社員がKizunaNaviを通して1on1に前向きに取り組むことができたと回答をしていました。更に「1on1により業務が進めやすくなったと感じるマネージャー」が1.2倍増加し、「メンバーの主体性が向上していると感じるマネージャー」は1.5倍に増加しました。また、部下の8割以上がKizunaNaviを使用したマネージャーの対応に満足しており、関係性が良くなったとの回答がありましたね。

 

――今後KizunaNaviに期待することを教えてください

KizunaNaviで取得できる各種データは大変魅力的です。例えば社内のHRデータなどとを掛け合わせるとユニークなソリューションが提供できるのではないかなという可能性も感じています。またリアルな場面での計測は、オフィスの作り方にも影響してくると思われ、新たな協業も期待できるかもしれません。

 

――最後にOPEN LAB.の今後の展望を教えてください

OPEN LAB.では、今後も企業横断型の実証実験を行っていきたいと考えています。

実証実験の様子は外部にも積極的に公開しており、今回試させて頂いたKizunaNaviをリアルな場面での導入を見据え、弊社の1on1ブース「WORKPOD(ワークポッド)」内にインストールし展示しております。

この1on1ブースがより効果を発揮するにはほかにどのような要素が必要になってくるか、実験を展開していく予定です。直近では、8月上旬までSONY社のにおいのスピーカーとのかけあわせた実験を検討しています。実験の様子を体験したい方は是非品川までお越しください。

https://kokuyo.jp/openlab/contact/

 

 

――貴重なお話をありがとうございました。